抗う本

長崎で生まれ、イギリスで育った作家、カズオ・イシグロの第六長篇
  
『私を話さないで  Never Let Me Go』
カズオ・イシグロ
   土屋 政雄訳
   早川書房

『日の名残り』も良いですが、これもまた。
解説に「予備知識は少なければ少ないほど良い」
「読者が発見すべき」とあるように、
内容を全く知らずに読み始めてほしい。

帯に、角田光代さんが
「ページをめくるごとに露になる真実に愕然とする。
 けれども小説は、そんな真実をよそに、淡々と美しく紡がれる。
 受け入れて生きることの重みが、何も損なわれずに伝わってくる。」
と書くのが全てをあらわす。
淡々と進むうちに、どんどんナゾが削ぎ落とされ、
その核心にトリハダ!です。

自分という「個」を主張したいと願いながらも、
大きな奔流にのみこまれていく。
いろいろジタバタしたいと願う、
今の自分を打ちのめす1冊。
それがまた、ちょっと気持ちよかったりする。

でもね、ジタバタしますから。
まだ、しばらく。

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