FC2ブログ

抗う本

長崎で生まれ、イギリスで育った作家、カズオ・イシグロの第六長篇
  
『私を話さないで  Never Let Me Go』
カズオ・イシグロ
   土屋 政雄訳
   早川書房

『日の名残り』も良いですが、これもまた。
解説に「予備知識は少なければ少ないほど良い」
「読者が発見すべき」とあるように、
内容を全く知らずに読み始めてほしい。

帯に、角田光代さんが
「ページをめくるごとに露になる真実に愕然とする。
 けれども小説は、そんな真実をよそに、淡々と美しく紡がれる。
 受け入れて生きることの重みが、何も損なわれずに伝わってくる。」
と書くのが全てをあらわす。
淡々と進むうちに、どんどんナゾが削ぎ落とされ、
その核心にトリハダ!です。

自分という「個」を主張したいと願いながらも、
大きな奔流にのみこまれていく。
いろいろジタバタしたいと願う、
今の自分を打ちのめす1冊。
それがまた、ちょっと気持ちよかったりする。

でもね、ジタバタしますから。
まだ、しばらく。

DSCN2790_convert_20151002181039.jpg
スポンサーサイト



プロフィール

cqt5

Author:cqt5
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード